なぜFXでメキシコペソを買うのか(1)
FXで高金利通貨を買う場合は、安全性や安定性、利率などで比較して、メキシコペソが一番良いと私は考えます。
トルコリラの方が利率は高いのですが、トルコの置かれている状況(国内事情・国際事情)などにより購入には二の足を踏んでしまいます。
南アフリカランドはトルコリラよりはマシですが、比較した結果メキシコペソの方が色々と良いと考えられるのです。
どの点でメキシコペソが良いのでしょうか?
まずは格付けです。
ムーディーズとかS&Pとかフィッチとかの、いわゆる格付け会社での格付けを比較すると、
メキシコペソに軍配が上がります。
格付けはAAAが最高ランクでA→B→C→Dと悪くなっていき、Dはデフォルトと言われています。
メキシコ国債は投資適格級に入るA3とかBBB+という格付けになっています。
これが南アフリカランド国債ではBaa3とかBBといった格付けになり、メキシコより3段階程度下になります。
この格付けの位置が投資適格級と投資不適格級の境目なのです。
南アフリカに投資することは投資の適不適の分かれ目ということなんですね。
さらにトルコ国債になると格付けはBa2とかBB-になります。南アフリカよりさらに1段階2段階下です。
トルコの格付けは投資不適格級で、トルコ国債はいわゆるジャンク債と言えます。
このように格付けで比較すると、メキシコへの投資が一番安全だと言えます。
次に通貨の安全性です。
フラジャイルファイブという言葉は聞いたことがありますでしょうか?
アメリカのFRB(連邦準備理事会)の量的緩和縮小に伴って下落が進みやすい新興国通貨の総称で、
新興国の中でも外国資金の必要度(依存度)が高い国の通貨である、
ブラジルレアル、インドルピー、インドネシアルピア、トルコリラ、南アフリカランドの5通貨を指します。
要するに通貨として虚弱で壊れやすい(フラジャイル)ということです。
しかし、メキシコペソはフラジャイルファイブには入っていません。
つまり、虚弱で壊れやすいと認定されていないのです。
だったらより安全であるメキシコペソを買いますよね?
さらに理由はありますが、この続きは次回書きます。