金投資について
金投資について
私の投資家としてのスタート地点は金投資です。普通の投資家の人と比べて異質だと思います。
それは、金投資は他の有価証券とか外貨とか不動産とは違うのです。
金は有志の頃から価値を持つ究極の現物資産であり、安全資産であると言えます。
ただ、それ自体は利子や配当がついたり、不動産みたいに貸して収益をあげてくれるわけではありません。
といっても、極端に値崩れするわけでもありませんが、有事(戦争)が起きた時は価格が上昇する傾向にあります。
一般的な投資家の人は、ポートフォリオ(分散投資)の一部として、資産保全として金現物を持っているようです。
ただ、私の場合は日本円が仮にダメになってもいいように預金を現物に変えておこうと思いたち、
チャートなんて読んだことないのに、金先物相場のチャートを1ヶ月ぐらい眺め、
そろそろ買い時かと判断して、当時貯金していた預金の半分ぐらいを取り崩し、金地金を買ったのでした。
現金一括で買うことにしたため、数百万の現金を用意する必要がありました。
そこで、金融機関の窓口で預金を取り崩したのですが、窓口の担当者から「何にご使用されますか」と聞かれました。
本当は金地金を買いますと言いたかったのですが、適当に「自動車を現金一括で買います」と言っておきました。
ただ、カバンの中にいままで手にしたことがない現金の札束が入っていることを意識すると、変に緊張してしまいました。
でも、ここで挙動不審になると逆に怪しまれます。できるだけ平静をよそいながら金地金商のお店へ。
たまたま店に金地金の在庫がないので、お金だけ払って後日現物を受け取ることに。
札束がカバンの中にないという安心感に浸りながら帰りました。
それから後日、金地金を受け取りました。
始めてご対面した金地金。刻印が入っていてシリアルナンバーも入っています。
重さは１つ500gです。この大きさ以下では手数料が別に取られるため、この大きさにしました。
手で持つとずっしりと重いです。カバンに入れると、カバンの底が抜けてしまうんじゃないかと思ったぐらいです。
そして、それを金庫に入れるわけでもなく、戸棚の下の段に置いていました。
あれから月日は流れ約10年。金地金は購入時より2倍以上の金額になっています。
資産保全のつもりが、膨大な含み益が出ています。
しかし、資産保全目的ですので、どれだけ含み益がついても、よっぽどのことがない限り売りません。
それではまた次回。
